成分元素の耐候性向上への効果は、Pが最も大きく、次いでCu、Crと言われており、これらの元素を含有した耐候性鋼板が橋梁、建築、車両などの広い分野で使用されている。普通鋼では、鋼材の表面に空隙の多い租なさび層が形成されるが、耐候性鋼では、緻密なさび層となり、これが保護皮膜の役割を果たして、腐食の進行を抑制する。 耐候...
土木鋼構造診断士過去問解答例
土木鋼構造診断士過去問解答例の記事一覧
近年、様々な機能や性能を有した鋼材が開発されており、これらの従来使用されてきた鋼材より優れた性能を有する鋼材は一般に高性能鋼材と言われている。 TMCPとは、熱加工制御の略であり、鋼板製造時におけるスラブ加熱から圧延・冷却の各工程を一貫して冶金的に制御するする製造技術で、良好な溶接性を有し、高強度・高靭性の鋼板が製...
近年、様々な機能や性能を有した鋼材が開発されており、これらの従来使用されてきた鋼材より優れた性能を有する鋼材は一般に高性能鋼材と言われている。 SBHSは橋梁で必要とされる高い降伏強度、製作性(溶接性、加工性)および耐候性に優れた性能を有する鋼材として開発された。 橋梁に用いる鋼材の溶接性を向上させることは、製作...
1.概要 BWIMとは、橋体に貼り付けたひずみゲージの応答を解析することで、走行する車両の重量や軸重、速度などを計測するものである。軸重計などの設備が不要で活荷重を推定できることから、最近適用される場合が多くなっている。 2.計測方法 ひずみゲージを貼り付ける位置として、支点上、床版、支間部の主桁フランジに設置する...
1.概要 電気防食は、被防食体を特定の電位以下に保持することで防食する方法であり、このときの電位を防食電位という。したがって、電気防食の性能が維持されているかの確認は、この電位の測定によって行われる。また、流電陽極方式により電気防食が行われている場合は、流電陽極材の消耗量の調査が、その後の耐久性を推定するうえで重要な...
1.概要 塗膜の劣化度を定量的に表す目的で、現在一般的に用いられる機器類を用いた測定法には、引張試験、インピーダンス測定、色差測定、光沢度測定がある。 引張試験は、粘着テープとカッターナイフで簡単に付着性能を評価できる碁盤目・クロスカットテープ付着試験と、接着剤を用いるアドヒージョンテストがある。 インピーダンス...
1.概要 腐食鋼板の残存板厚は、腐食が進んだ部材の力学性能を評価するために必要となる。引張強度を検討する場合、抵抗断面の減少の程度が、圧縮強度はそれに加えて座屈を誘発するような部分的な腐食が進行していないかが、重要である。土木鋼構造物の残存板厚を測定する場合、実構造物を破壊して測定することは一般的ではないため、非破壊...
1.概要 構造物に変動応力が発生している場合、これがどのような大きさの応力成分から構成されているかを調べ、各成分の頻度を求めることにより、疲労き裂に対する損傷度を計算することができる。この損傷度の大きさにより、外力作用に関して、疲労に注意が必要な構造物であるか判断できる。 2.測定方法 ひずみゲージ、ブリッジボック...
1.試験の原理 放射線透過試験は、試験体に一様な強さのX線を照射し透過させ、これをX線フィルムや蛍光板で受けて可視像を作り、欠陥を調べる方法である。試験体の内部の状態をほぼ実態に近い状態で確認できる唯一の非破壊検査方法であり、鋼材では30mm程度まで適用可能である。広く利用される直接撮影法は、透過させたX線の強さの変...
1.試験の原理 交流電流を流したコイルが作る磁界中に金属を置くと、渦電流が発生し、コイルを一定速で移動させると渦電流が金属表面に沿って移動する。しかし、試験体の表面にきずがあったり、表面の電気的、磁気的な性質が変化していると、渦電流が変化する。過流探傷試験(ET)は、この変化を妨げようとするコイルの抵抗変化を検知し、...
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