技術士第二次試験 若手技術者受験のメリット・デメリット

 今回は、最難関資格とされる技術士を若手技術者が受験する場合のメリット・デメリットについて、簡単に整理してみました。

メリット

①体力 技術士試験は、記述士と呼ばれるように600字詰め原稿用紙9枚の論文執筆が必要です。これは、想像以上の体力を消費します。特に令和2年度は、コロナウイルスの影響で昼休憩もなく、タイトなスケジュールでした。これについては確実に若い方の方が有利です。
②記憶力 記憶力は年齢とともに低下します。
③勉強時間 若いうちは先輩技術者に比べ業務量が少なく、勉強に割ける時間が多くあります。特に40代にもなると、業務量はピークを迎え勉強時間はほとんど取れなくなるはずです。
④技術士会の方針 技術士会は、若手技術士を増やすべく試験制度の改定を行っています。もちろんそれだけの目的ではありますが。特に口頭試験については、過去の試験に比べ若手でも十分に対応できるものになっていると感じます。
⑤指導者の確保 若いうちは先輩技術者の方から、多くのことを学ぶことができます。素直に教えを乞うことができますよね。40代、50代ともなると「そんなことも知らないのか」と思われたらどうしようなど、なかなか教えを乞うことは難しいのではないでしょうか。

デメリット

①経験 これだけは、若手技術者は先輩技術者に太刀打ちすることはできないと思います。ですが、過去の試験制度に比べ、(特に口頭試験)経験の重要性は低くなっていると思います。
②知識量 これも同様に先輩技術者は業務を通じて様々な知識を持っています。若手技術者が太刀打ちするのは難しいですが、こちらは勉強次第でカバーできる部分も多く、逆に、知識で負けるようでは、先輩技術者を押しのけて合格することは難しいと思います。
③口頭試験の印象 現制度では、若手技術者が多く合格されているのでもしかしたら不利はないかもしれません。ですが、試験官は少なくとも「若いなぁ、専門知識や経験は大丈夫だろうか。」と考えるのではないでしょうか。

 どうでしょうか?私は若手技術者の受験はメリットの方が大きいと感じています。また、もし合格できれば、資格手当など、生涯年収や待遇に大きく差がでます。私は20代から挑戦することをお勧めします!

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