技術士第二次試験 効率的な勉強方法

 ここでは、私の経験に基づく効率的な勉強方法を紹介します。

第1段階 とにかく合格論文を集めて眺める

 まずは、技術士第二次試験がどのような試験でどのような論文の記載が必要なのか、試験のレベルと現在の自分のレベルを把握しました。合格論文を眺めるだけで、「こういうことを書くのか」「これは今の自分には書けないな」などと現状分析ができます。逆に「この程度でいいのか?」という場合もありますけどw

 おススメは、SUKIYAKI塾様APEC-semiオンライン販売です。最初からフリーダウンロードパスを購入することをお勧めします。私は最初、単品購入してましたが、結局フリーパスを購入しました。とても勉強になります。

第2段階 資料収集&整理

資料収集

 つぎに、受験に必要な知識を得るため、国土交通省HPなどから必要な資料を収集します。インターネットでいくらでも資料が手に入る時代です。山ほど必要な資料がありますので、私が収集した中から特に役に立ったものを紹介します。

 ①国土交通白書(当然ですね)

 ②国土のグランドデザイン2050

 ③国土形成全国計画

 ④国土交通フォーカス

 ⑤未来につなぐインフラ施策

 ⑥交通政策白書

 ⑦高速道路における安全・安心基本計画

 ⑧道路ビジョン2040

 ⑨道路を賢く使う

 ⑩道路の耐災害性強化に向けた提言 などなど

 まだまだ沢山ありますが、これらを集めることからスタートしてはどうでしょう。自ずとさらに必要な資料が見つかります。

資料整理

 今の時代、紙に印刷して製本だけではありません。PC上で自分のわかるように分類し、Dropboxなどのクラウドサービスに保存する方法がお勧めです。どこでも確認できるようにしておきましょう。ちょっとした空き時間にスマホからでも勉強できます。

 また、原本とは別に、自分が重要だと思うところだけピックアップして整理したものを用意しておくと、さらに勉強効率が向上します。

第3段階 知識習得

 ここからが非常に重要ですが、学習方法は人それぞれだと思います。あくまで参考として見て頂ければと思います。

技術ノート作成

 キーワードごとに、概要や背景、問題点、期待される効果、波及効果などを整理した技術ノートを作成します。私の場合は手書きが嫌いなので、すべてwordで作成しました。時間の短縮にもなりますし、図や表の挿入も楽に行えるのでお勧めです。ファイリングなどもせず、すべてクラウドサーバーに詰め込みました。

 また、技術についてだらだら記載するだけではなく、必要なところを抽出することが重要です。ですので私は、すべてA4(1枚)にまとめることを基本としました。

 ※技術ノートサンプル

録音データ活用

 作成した技術ノートはすべて録音し、音声データとしていつでも聞ける状態にしました。これは、電車やバスでの通勤時間が長い人ほどおススメです。車でも聞けます(イヤホンは捕まりますよ)。自分で声に出して録音する作業が大変ですが、それも勉強になります。

 また、録音する時間や場所がない人や自分の声が嫌いな人(いるのかな?)は、VOICEROIDというサービスがあります。文章を自動で音声データ化でき、自分の好みの声で再生できます。デザイン的に?ベテランの方には抵抗があるかもしれませんが、こういう技術はどんどん活用すべきだと思います。

最終段階 論文添削

 当然ですがこれが最も重要です。どれだけ知識を習得しても、それをアウトプットできなければ意味がありません。過去問でも何でも、とにかく書くことが重要です。ですが、1つの問題に対して1回書いてそれで終わりでは意味がありません。過去問の数をこなせと言っているわけではありません

 まず始めることは、論文添削の指導者を見つけることです。私の場合は幸い勤務先の技術士(建設部門)の方が多大な協力をしてくれました。また、指導者は多ければ多いほど良いと思います。もし、指導者の方が間違ったことを教えていた場合対処のしようがありません。病院で言うセカンドオピニオンですかね。

 指導者を見つけた後は、反復作業あるのみです。

 問題設定→論文作成→添削→再度推敲→添削→合格→次の問題

の繰り返しです。最初の論文作成前や再度推敲時に、自分の集めた資料を再度確認すること、新たな資料を集めることも重要です。このような繰り返しにより知識が定着していきます。

まとめ

 勉強方法として、順序立てて記載しましたが、これらは並行して作業してください。学生と違い、業務を行いながらの勉強方法となります。限られた時間を有効に活用する意味でも、クラウドサービス音声データの活用をお勧めします。

 また、論文添削の指導者が見つからない方、是非私にご協力させてください。こちらに私の論文添削事例を掲載しております。

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