【土木鋼構造診断士】専門記述式過去問解答例「BWIM」

1.概要

 BWIMとは、橋体に貼り付けたひずみゲージの応答を解析することで、走行する車両の重量や軸重、速度などを計測するものである。軸重計などの設備が不要で活荷重を推定できることから、最近適用される場合が多くなっている。

2.計測方法

 ひずみゲージを貼り付ける位置として、支点上、床版、支間部の主桁フランジに設置する方法がある。

 支点上に貼り付けたひずみゲージは、車両が橋梁を通過するときの支点反力の時刻歴の応答を示す。進入時間と退出時間、橋梁支間から車両の速度が、軸重と軸重間隔から車両の種類が判定でき、総重量を推定することができる。

 床版にひずみゲージを設置する方法では、車軸の通過による応答時間が短く、個々の車軸の通過に対して独立した応答を示す。応答値は、軸重との相関性が高く、橋梁形式の影響を受けない。

 主桁にひずみゲージを設置する方法では、ひずみゲージの応答は橋梁上に存在する輪荷重の総和として表れる。この方法は、車両位置や衝撃の影響は少ないが、橋梁上に複数の車両がある場合や、連続形式の場合には未知数が多くなり、適用に限界がある。

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