逆走発生状況
○2018年の逆走事故は、2016年からの2年間で約4割減少し死亡事故は1件
○2019年は6月までの半年で26件(死亡2件、負傷7件、物損17件)
○高速道路での事故全体に比べ、逆走事故は死亡事故になる割合が約15倍、死傷事故になる割合は約5倍
逆走対策の事例
①東九州道日出JCT
(問題点)東九州道本線が分岐方向にあり、大分道が直進となっているため間違いやすい。
(対策)補助看板の変更、カラー舗装、カラー矢印、ナンバリング標識追加
②阪神高速1号環状線信濃橋出口・西船場JCT分岐
(問題点)「案内がわかりにくい」といった苦情が発生
(解決策)分岐部において、標識、カラー舗装、ナンバリングの対策を実施
③北関東道佐野田沼IC一般道側進入路
(問題点)県道16号から佐野田沼IC入口への行先誤りに伴う逆走や特別転回が発生
(解決策)県道管理者と協議し、カラー舗装、進入禁止看板等の対策を実施
④注意喚起の事例
・逆走事案が発生した箇所を整理し、各会社で箇所を選定しポスターを作成
・お盆期間等に合わせSA・PA等に掲示し、利用者への注意喚起を実施
・特に発生頻度の高い箇所には、SA内のデジタルサイネージに掲示
新しい逆走対策の取組
①画像認証技術を活用した逆走車への警告
・車両搭載カメラにて標識を認識し、カーナビ等で注意喚起する技術は一部実用化
・道路側の逆走警告の標識表示のルールを統一する等により、カメラの画像認識精度向上
②テストコースによる逆走防止対策の技術開発
・SA・PAからの本線への逆走防止対策について、東北道の旧蓮田SAのランプ線において、実験が可能なテストコースを開設
③損保業界と連携した対策検討
・一部の自動車保険には通信機器等を内蔵した専用ドラレコのレンタルとセットになったプランがあり、レンタルされるドラレコには、一部のIC・JCTを対象とした逆走注意アラート機能が搭載
・損保会社と逆走発生状況や保険加入者のニーズ等を共有し、アラート対象ICの拡大や逆走警告機能付ドラレコの普及方法について検討